紅茶好きの方なら、もっと手軽においしく紅茶を楽しみたいと感じた経験はありませんか。
自宅で手軽に本格的な味わいを求めても、淹れ方や器具に迷ってしまうことも多いものです。
そんな悩みを解決してくれるのが、今注目されている「フレンチプレスで紅茶を淹れる」方法です。
この記事では、フレンチプレスを使った紅茶のおすすめの抽出方法や、おいしさを最大限に引き出すポイントをわかりやすく解説します。
特殊な道具や難しいテクニックは不要ですので、フレンチプレス初心者の方もぜひ参考にしてみてください。
紅茶フレンチプレスならではの新しい味わいが、きっとあなたの毎日に彩りを添えてくれるはずです。
フレンチプレスで紅茶をおいしく抽出する方法とポイント
フレンチプレスはコーヒーだけでなく、紅茶の抽出にもとても便利な器具です。
しっかりと茶葉の風味を引き出し、手軽に本格的な味わいが楽しめる点が魅力です。
お家でおいしい紅茶を淹れたい方や、紅茶の個性をしっかり味わいたい方には特におすすめの抽出方法です。
フレンチプレスで紅茶を淹れる手順
まず、フレンチプレス本体とフィルター部分をきれいに洗い、水気を切っておきます。
ボディ部分に温めたお湯を少し入れ、全体を温めたらお湯を捨てます。
規定量の茶葉を入れ、熱湯を注ぎます。
蓋をして、上部のプランジャーを押さずにそのまま蒸らします。
抽出時間が経ったら、ゆっくりとプランジャーを押し下げて茶葉を濾します。
すぐにカップへ注いで完成です。
抽出の基本が身についたら、分量を正確に計ることで安定した味を作れますので、紅茶を美味しく淹れる計量スプーンの選び方と使い方も参考にしてみてください。
茶葉のおすすめ分量と抽出時間
紅茶をおいしく淹れるには、茶葉の量と蒸らし時間が大切です。
- 茶葉の分量は、200mlのお湯に対して約3g（ティースプーン1杯分）が目安です。
- 濃い味が好みなら5gほどに増やしてもよいでしょう。
- 一般的な抽出時間は2～4分ほどです。
- 紅茶の種類や個人の好みによって調整しましょう。
- アッサムやダージリンなど発酵度が高い茶葉はやや短め、アールグレイなどは少し長めに抽出すると香りを楽しめます。
茶葉ごとに最適な抽出時間の違いをより詳しく確認したい方は、紅茶の抽出時間が味に与える影響とはの記事を参考にしてみてください。
最適な湯温と注ぎ方
紅茶を淹れるときの湯温は90～95℃が適しています。
沸騰直後のお湯を使うと渋みが強くなりやすいため、少し置いて温度を落ち着かせるとよいです。
湯を注ぐときは、茶葉がまんべんなく水分を吸うよう、全体に均等になるよう丁寧に注ぎます。
最初に少量のお湯で茶葉を湿らせてから本注ぎすると、より風味が引き立ちます。
湯温や水質についてさらに詳しいポイントを知りたい場合は、紅茶を美味しく淹れるお湯の選び方とコツで具体的な温度の目安や水の選び方を確認してみてください。
湯温や水質が味に与える影響は大きいので、具体的な温度の目安や水の選び方を知りたい場合は、紅茶を美味しく淹れるお湯の選び方とコツで詳しく確認できます。
フィルターの特徴による味わいの違い
フレンチプレスのフィルターは主に金属製のメッシュフィルターが使われます。
このフィルターは茶葉の細かい成分や微粉も通しやすいため、しっかりとしたコクやまろやかさが感じられます。
| フィルタータイプ | 味わいの特徴 |
|---|---|
| 金属メッシュ | コクが強く渋みや香りも豊か |
| ナイロンやシリコン | ややクリアであっさりとした口当たり |
しっかりした味を楽しみたい場合は金属フィルター、軽い口当たりが好みなら他素材も検討するとよいでしょう。
メッシュ以外の濾し器や使い分けについて知りたい方は、紅茶のティーストレーナー使い方で選び方と使い方のコツを紹介しています。
金属メッシュ以外の濾し器との使い分けやティーストレーナーの扱い方を知ると、好みの仕上がりに近づけますので、紅茶のティーストレーナー使い方もあわせて確認しておくと便利です。
抽出後の紅茶の楽しみ方
抽出後は温かいうちにすぐにカップへ移すことで、渋くなりすぎるのを防げます。
ストレートでのむ他、ミルクを加えたり、レモンやハチミツ、ハーブをプラスしてアレンジするのもおすすめです。
一度に多めに淹れて、余った紅茶は冷蔵庫で保管し、アイスティーとしても楽しめます。
後片付けとフレンチプレスのケア方法
淹れ終わったらすぐに茶葉を取り除き、フレンチプレス本体とフィルターを分解して流水で洗いましょう。
目に見えない茶渋もたまりやすいので、時々はスポンジでやさしくこすってお手入れします。
定期的に重曹を使って洗浄すると、臭いや茶渋もスッキリ取れます。
しっかり乾燥させてから組み立て、快適に紅茶タイムを楽しんでください。
頑固な茶渋の落とし方や衛生的な洗い方は、ティーポットの正しい洗い方を知って清潔に保つで具体的な手順とプロのコツを解説しています。
頑固な茶渋や素材ごとの洗い方のコツを知っておくと長く清潔に使えます。詳しい手順は、ティーポットの正しい洗い方を知って清潔に保つでプロのポイントを確認できます。
紅茶に適したフレンチプレスの選び方
紅茶をフレンチプレスで美味しく抽出するには、ご自身の飲み方やライフスタイルに合ったモデル選びが大切です。
いくつかのポイントを押さえて選ぶことで、紅茶本来の香りや味わいをしっかり楽しむことができます。
容量とサイズの選び方
フレンチプレスは300ml前後の小さなものから1000mlを超える大容量サイズまであります。
一人分の紅茶をいれる場合は300〜350ml程度がおすすめです。
複数人で楽しみたい時やおかわり用も考えているなら600ml以上のタイプが便利です。
使用するティーカップのおおよその容量も考慮して、適切なサイズを選びましょう。
- 一人用：300ml前後（ティーカップ約2杯分）
- 二人用：500〜600ml（ティーカップ約4杯分）
- ファミリーや来客用：800〜1000ml（ティーカップ約6杯分以上）
ガラス・金属・樹脂素材の特徴
フレンチプレスの本体素材には主にガラス、金属（ステンレス）、樹脂があります。
それぞれの特徴は以下の通りです。
| 素材 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ガラス | 見た目が美しく紅茶の色が楽しめる。香りが移りにくい。 | 割れやすく注意が必要。 |
| 金属（ステンレス） | 丈夫で保温性が高い。アウトドアにも適している。 | 中身の色が見えないタイプが多い。 |
| 樹脂 | 軽量で持ち運びしやすい。価格がお手頃。 | においや色が移りやすい傾向がある。 |
それぞれの使い勝手や見た目、耐久性をチェックして選ぶことが大切です。
フィルター構造の違い
フレンチプレスのフィルターにも様々な種類があります。
細かい金属メッシュのものから、二重構造、樹脂製のタイプまで幅広いです。
紅茶の細かい茶葉やフレーバーをしっかり抽出したい場合は、目が細かい金属メッシュのフィルターが向いています。
一方で、樹脂製フィルターは軽量で洗いやすいですが、抽出時に茶葉がカップに残りやすいことがあります。
また、ダブルフィルター構造だと雑味が入りにくく、クリアな味わいを楽しめます。
お手入れの簡単さや、どんな茶葉をよく使うかも考慮してフィルター構造を比較しましょう。
フレンチプレスで紅茶を淹れるメリット
フレンチプレスは、もともとコーヒーの抽出に使われる道具ですが、紅茶を淹れる際にも多くのメリットがあります。
紅茶好きな方はもちろん、抽出方法にこだわりたい方や、忙しい毎日に手軽さを求める方にもぴったりなアイテムです。
紅茶本来の風味を引き出せる
フレンチプレスで紅茶を淹れると、茶葉がじっくりとお湯に触れるため、紅茶本来の風味や香り、コクがしっかりと抽出されます。
ティーポットやティーバッグでは味わえない、茶葉本来の個性や深みが楽しめる点が大きな魅力です。
また、フレンチプレスは茶葉の開きもしっかりと見えるため、茶葉ごとの違いも感じやすく、紅茶の奥深い世界を堪能できます。
| 抽出器具 | 風味の豊かさ | 茶葉の開き |
|---|---|---|
| フレンチプレス | とても豊か | しっかり開く |
| ティーバッグ | やや薄め | 充分でない |
| ティーポット | 標準的 | 普通 |
簡単で手軽に抽出できる
フレンチプレスの使い方はとてもシンプルです。
複雑な手順がないため、初心者でも迷わずに紅茶を淹れることができます。
- 茶葉を入れる
- お湯を注ぐ
- 数分蒸らす
- プランジャーをゆっくり押し下げる
- カップに注ぐ
このように、ステップが明確なので慌ただしい朝や来客時にもサッと美味しい紅茶を用意できます。
後処理がシンプル
フレンチプレスは、使用後の後片付けがとても簡単です。
本体を分解してサッと洗うだけで、パーツが少ない分、面倒な手間がありません。
特に茶こし部分のプランジャーは手入れがしやすい構造になっているため、衛生的に使い続けられる点も安心です。
ティーポットの細かい注ぎ口やこし網のような洗いにくさがないため、日々の負担も少なく済みます。
フレンチプレスで紅茶を淹れる際の注意点
フレンチプレスは手軽に紅茶が淹れられる便利なアイテムですが、いくつか注意すべきポイントがあります。
特にコーヒー用との併用や茶葉選び、抽出時間のコントロールなどで仕上がりが大きく変わります。
美味しい紅茶を楽しむためには、フレンチプレス特有の特徴を理解して淹れることが大切です。
コーヒーとのフレーバー移り
フレンチプレスはコーヒーを淹れる目的で作られている場合が多く、ガラスや金属部分に香りが移りやすいという特性があります。
コーヒーを淹れた後によく洗わずに紅茶を抽出すると、知らず知らずコーヒーの香りや苦味が残ってしまう場合があります。
- 使用後はすぐに分解して丁寧に洗う
- コーヒー専用と紅茶専用で機材を分ける
- 漂白剤や重曹を使って定期的に洗浄する
これらの工夫により、余計なフレーバーの混入を防ぐことができます。
茶葉の種類による適性
フレンチプレスは紅茶の茶葉の種類によって向き不向きがあります。
細かい茶葉を使うとプレスのメッシュをすり抜けてしまい、カップに茶葉が入り込みやすくなります。
| 茶葉の種類 | フレンチプレス適性 | ポイント |
|---|---|---|
| リーフタイプ（大きめ） | ◎ | 茶葉が沈みやすく抽出しやすい |
| ブロークンタイプ（中細） | ○ | やや茶葉が出ることがある |
| ファニングス・ダスト（極細） | △ | 茶こし推奨。粉っぽくなりやすい |
よりクリアな味わいを目指す場合は、茶葉選びにもこだわると良いでしょう。
苦味や渋みのコントロール
フレンチプレスで抽出する場合、茶葉が湯に長く浸っていると苦味や渋みが出やすくなります。
コーヒーと違い、紅茶は抽出時間や温度が風味を大きく左右します。
紅茶の種類ごとに適切な浸出時間を守り、できれば砂時計やタイマーを使って調整しましょう。
プレスした後は、茶葉がこれ以上抽出されないよう速やかにサーブすることが美味しく楽しむコツです。
紅茶用におすすめのフレンチプレスブランド
紅茶をフレンチプレスで淹れると、葉本来の香りや味わいがしっかり抽出されるため、手軽に本格的な紅茶を楽しみたい方にぴったりです。
ここでは、紅茶用として人気の高いフレンチプレスブランドを厳選してご紹介します。
ボダム（BODUM）フレンチプレス
ボダム（BODUM）は、デンマーク発祥のフレンチプレス専門ブランドです。
世界中で愛されているシンプルなデザインが特徴で、ガラスとステンレスを組み合わせた耐久性の高さが魅力です。
操作がとても簡単なので、初めてフレンチプレスを使う方にもおすすめです。
- 洗いやすいガラス製
- 豊富なサイズ展開
- 外観もおしゃれ
紅茶の茶葉もコーヒー豆もしっかり抽出できるため、一台あるととても重宝します。
ハリオ（HARIO）ティープレス
ハリオは日本を代表する耐熱ガラスメーカーで、紅茶用のティープレスにも定評があります。
HARIOのティープレスは茶葉のジャンピング（対流）を妨げない丸いフォルムが特徴です。
また、パーツが分解できて細かいところまで洗えるので、衛生的に使える点もポイントです。
| 容量 | 素材 | 特徴 |
|---|---|---|
| 350ml～600ml | 耐熱ガラス | 茶葉の香りが引き立つ設計 |
紅茶本来の風味を十分に楽しみたい方にぴったりです。
リバーズ ティープレス
リバーズはシンプルかつ機能的なデザインで人気の日本ブランドです。
ティープレスシリーズは軽量で割れにくい樹脂製ボディを採用しているため、アウトドアやオフィスなど様々な場面で活躍します。
飲み口が大きめで、茶葉の出し入れやお手入れがラクなのも魅力です。
カラー展開も豊富なので、自分好みのアイテムを見つけたい方にもおすすめできます。
フレンチプレス紅茶の魅力をより楽しむコツ
フレンチプレスで淹れる紅茶は茶葉本来の香りやコクをしっかりと引き出すことができるため、自宅でも贅沢なティータイムが楽しめます。
少しの工夫でフレンチプレス紅茶の美味しさがさらに際立つので、さまざまなアレンジや楽しみ方にぜひチャレンジしてみましょう。
ミルクティーへのアレンジ
フレンチプレスで抽出した紅茶は濃厚なうまみが特徴なので、ミルクティーにもとてもよく合います。
温めたミルクを紅茶に加えるだけで、まろやかでコクのあるミルクティーが簡単に完成します。
おすすめの作り方として、紅茶の抽出時間を少し長め（4〜5分程度）にすると、しっかりとした味わいになります。
お好みでハチミツやシナモンを加えると、風味豊かなアレンジが楽しめます。
- 抽出を長めにする
- 温めたミルクをたっぷり使う
- ハチミツやスパイスでアレンジ
使用する茶葉別の相性や失敗しない作り方を知りたいときは、ミルクティーにおすすめの茶葉特集で具体的な銘柄と淹れ方のコツを解説しています。
濃いめに抽出した紅茶はミルクと相性が良いので、相性の良い茶葉や具体的な銘柄を知りたい方は、ミルクティーにおすすめの茶葉特集を参考にしてみてください。
茶葉のブレンド
フレンチプレスの紅茶は、複数の茶葉をブレンドして自分好みの味を追求できるのも魅力のひとつです。
茶葉ごとに抽出タイミングや香りの個性があるため、好みや気分に合わせて自由に組み合わせることがポイントです。
| 茶葉 | 特徴 | おすすめブレンド例 |
|---|---|---|
| アッサム | コクが強く深い味わい | ダージリンと合わせて香り豊かに |
| アールグレイ | ベルガモットの柑橘系の香り | セイロンとブレンドして爽やかに |
| セイロン | すっきりとした後味 | アッサムやフレーバーティーと相性◎ |
茶葉を自分好みにブレンドすることで、まるでカフェのようなオリジナル紅茶を楽しむことができます。
お菓子とのペアリング
フレンチプレスで抽出した紅茶は香りとコクが豊かなので、さまざまなお菓子と相性抜群です。
茶葉の種類やアレンジに合わせてペアリングを変えることで、ティータイムがさらに楽しくなります。
例えば、ミルクティーには焼き菓子やスコーン、フルーティーなブレンドにはチョコレートがよく合います。
季節や気分によってお菓子を選びながら、フレンチプレス紅茶のバリエーションを広げてみてください。
フレンチプレスで味わう紅茶の新しい楽しみ方
フレンチプレスは元々コーヒーを淹れる道具として知られていますが、紅茶にも手軽に使えるアイテムです。
茶葉との接触時間や抽出具合を自分で調整できるため、好みの濃さや香りを自由に楽しめるのが魅力です。
紅茶本来の透明感やまろやかさ、香りの立ち方がより際立ち、新鮮な味わいに出会えるはずです。
手軽で洗いやすい構造も、毎日のティータイムを気軽にしてくれます。
フレンチプレスだからこそ発見できる紅茶の表情を、ぜひ試してみてください。