本場イギリスの紅茶の飲み方に憧れはあるものの、実際どのように楽しめばよいのか迷ってしまうことはありませんか。
せっかく紅茶を飲むなら、イギリス流の作法やアレンジを知りたいけれど、調べてもしっくりくる情報が見つからない…そんな悩みを抱えている方も多いはずです。
この記事では、イギリスで愛されてきた紅茶の飲み方やマナー、種類ごとの違い、さらには自宅でも楽しめるアイデアまで、実践しやすいコツをわかりやすくご紹介します。
イギリス式の紅茶の楽しみ方を知ることで、毎日のティータイムをもっと豊かにしてみませんか。
イギリスの紅茶の飲み方を正しく楽しむためのコツ

イギリス式の紅茶の飲み方には、伝統やマナーが息づいています。
本場のスタイルを知ることで、いつもの紅茶がより一層美味しく感じられます。
ちょっとしたコツやポイントを押さえながら、イギリス流のティータイムを楽しみましょう。
ミルクティーの作り方
イギリスでは、紅茶とミルクを組み合わせたミルクティーが定番です。
まず、カップに熱湯を注ぎ、紅茶の葉やティーバッグを入れてしっかりと蒸らします。
抽出時間は3〜5分程度が目安です。
お好みの濃さになったら、ミルクを加えて完成です。
温めたミルクを使うと自然な甘味が引き立ちます。
濃いめの紅茶には多めのミルク、薄めの紅茶には少なめに調整すると、バランスの良い味わいを楽しめます。
- 紅茶をしっかり抽出する
- ミルクは温めておく
- お好みで砂糖を加える
- 大きめのカップを使うと香りも楽しめる
紅茶とミルクの順番
イギリスでは「ミルクインファースト」と呼ばれる方法が伝統的です。
これはカップに最初にミルクを入れ、その後に紅茶を注ぐスタイルです。
ミルクを先に入れることで、カップのひび割れを防いだり、滑らかな仕上がりになるとされています。
近年では、紅茶を先に注いでからミルクを入れる方も増えています。
ミルクインファースト | ミルクインラスト |
---|---|
ミルクを先にカップへ入れる | 紅茶を先に注ぎ、後でミルクを加える |
クリーミーな口当たり | ミルクの量を調節しやすい |
伝統的な方法 | 一般家庭で多い方法 |
どちらの方法も好みに合わせて選んでみてください。
ティーバッグとリーフティーの選び方
イギリスでは手軽に楽しめるティーバッグと、本格的なリーフティーの両方が親しまれています。
ティーバッグは短時間で作れるので、忙しい朝や仕事中に最適です。
一方、休日や特別な時間には、じっくりとリーフティーで本格的な香りや味わいを楽しむのも素敵です。
お気に入りのブランドを見つけて、シーンに合わせて使い分けるのがポイントです。
ティーバッグの際もしっかり蒸らすことを心がけると良いでしょう。
紅茶に合う砂糖・ハチミツの使い方
イギリスの紅茶には、砂糖やハチミツを加えて楽しむ人も多くいます。
伝統的にはグラニュー糖やキューブシュガーが使われることが多いです。
やさしい甘さを加えたいときは、ハチミツがぴったりです。
甘さの量はお好みで調節し、紅茶の味わいとのバランスを見つけましょう。
ミルクティーの場合は、砂糖やハチミツを先にカップに入れておくと、溶けやすくなります。
イギリス式のティータイムマナー
イギリスのティータイムではリラックスした雰囲気が大切にされていますが、いくつか守りたいマナーもあります。
紅茶を注ぐ際は音を立てずに静かに注ぎ、カップとソーサーを両手で持つのが基本です。
砂糖やミルクを入れてかき混ぜるときは、カップの中央で静かにかき回し、カチャカチャと音がしないよう注意しましょう。
カップから口を遠くしすぎず、背筋を伸ばしてゆったり飲むことで上品な印象になります。
お菓子やスイーツとの楽しみ方
イギリスのティータイムには、紅茶にぴったりのスイーツやお菓子が欠かせません。
スコーンにクロテッドクリームやジャムを添えて味わったり、ショートブレッドやカップケーキ、ヴィクトリアサンドイッチなども人気です。
甘いお菓子だけでなく、サンドイッチなどの軽食もよく合います。
紅茶とスイーツの相性を見つけて、自分だけのティータイムスタイルを楽しんでみましょう。
イギリスで親しまれている紅茶の種類

イギリスでは、紅茶が日常に深く根付いており、様々な種類の紅茶が親しまれています。
それぞれの紅茶には、特有の風味や香りがあり、シーンに合わせて楽しまれています。
ここでは、特に人気のある主要な紅茶の種類について紹介します。
アッサム
アッサムはインドのアッサム地方で生産される紅茶で、濃い赤褐色の水色としっかりとしたコクが特徴です。
イギリスでは朝食の際によく飲まれており、ミルクティーとして親しまれています。
力強い味わいがあるため、パンや焼き菓子との相性も抜群です。
- 濃厚な味わい
- ストレートでもミルクティーでも楽しめる
- 朝食やティータイムにぴったり
アールグレイ
アールグレイは、ベルガモットの香りが加えられたフレーバードティーです。
華やかな香りが一番の特徴で、爽やかな余韻が残ります。
特徴 | おすすめの飲み方 |
---|---|
ベルガモットの香り | ストレート |
すっきりとした後味 | レモンを加える |
午後のティータイムやリラックスタイムに人気の紅茶です。
ダージリン
ダージリンは「紅茶のシャンパン」とも称される、繊細で優雅な香りと味わいが魅力です。
インドのダージリン地方で収穫されるこの紅茶は、淡い色合いと軽やかな渋みが特徴です。
イギリスでは上品な味わいが好まれ、ストレートで味わうことが多いです。
イングリッシュブレックファスト
イングリッシュブレックファストは、複数の紅茶をブレンドしたイギリス独自の紅茶です。
しっかりとしたコクと深い味わいで、ミルクティーにして飲むのが定番です。
朝食とともに楽しむ紅茶として広く愛されています。
イギリス人が日常で紅茶を飲むタイミング

イギリスでは紅茶が日常生活の大切な一部となっています。
紅茶を飲むタイミングやスタイルには、長い歴史と独自の文化が息づいています。
それぞれの時間帯ごとに、紅茶の楽しみ方や飲み方にも特徴があります。
アーリーモーニングティー
アーリーモーニングティーは、イギリスで一日の始まりを彩る紅茶タイムです。
多くのイギリス人は目覚めてベッドの中でこの紅茶を楽しむ習慣があります。
一般的にはミルクティーで、軽めのビスケットやトーストと一緒に飲まれることが多いです。
朝の穏やかなひとときに、心と体を温める役割も果たしています。
イレブンジス
イレブンジスは、午前11時ごろに取る軽食と紅茶の時間です。
忙しい午前中の休憩として、多くの人が楽しんでいます。
この時間には、紅茶と一緒に下記のような軽食をとることが一般的です。
- スコーン
- ビスケット
- 小さなケーキ
- サンドイッチの切れ端
イレブンジスはおしゃべりやリラックスのための時間としても親しまれています。
アフタヌーンティー
アフタヌーンティーはイギリスの紅茶文化を代表する伝統的な習慣です。
午後3時から5時の間に行われることが多いです。
サンドイッチやケーキ、スコーンなどと共に、紅茶を優雅に味わいます。
メニュー | 特徴 |
---|---|
フィンガーサンドイッチ | きゅうりやハムなど軽めの具材 |
スコーン | クロテッドクリームとジャムを添えて |
ペストリーやケーキ | 彩り豊かで甘みを楽しむデザート |
優雅な時間と美しいテーブルセッティングもアフタヌーンティーの魅力です。
ハイティー
ハイティーは、主に働く人々が仕事終わりに楽しむ食事スタイルの紅茶タイムです。
アフタヌーンティーよりもボリュームがあり、肉料理や温かい料理がしばしば並びます。
家族でテーブルを囲み、一日の疲れを癒やすための大切な時間とされています。
サンドイッチやケーキのみならず、パイやキッシュなども食卓に登場します。
紅茶は食事と一緒に飲むことが多く、濃いめに淹れられるのが特徴的です。
イギリス流紅茶の淹れ方の手順

イギリスでは、紅茶を美味しく楽しむために独自のスタイルが根付いています。
伝統的な飲み方には細かいポイントがあり、そのひとつひとつが本格的な味わいを生み出します。
ここでは、イギリス流の紅茶の淹れ方について、具体的な手順やコツを紹介します。
お湯の温度
紅茶を美味しく淹れるためには、お湯の温度がとても大切です。
一般的にイギリスでは、沸騰したてのお湯を使うことが多いです。
これは、紅茶の茶葉が高温でしっかりと開くことで豊かな香りと深い味わいが引き出されるためです。
紅茶の種類 | おすすめの温度 |
---|---|
ブラックティー | 100℃(沸騰直後) |
アールグレイ | 95〜100℃ |
ダージリン | 95℃前後 |
お湯の温度が低すぎると、紅茶本来の風味を十分に抽出できなくなるため、しっかり沸かしたお湯をたっぷり使いましょう。
蒸らし時間
イギリス流では、紅茶の蒸らし時間も重要なポイントです。
茶葉の種類や好みにもよりますが、一般的な目安があります。
- ティーポットに人数分の茶葉を入れる(1人分につきティースプーン1杯、プラス1杯が基本)
- 熱湯を注いで、ふたをして蒸らす
- ブラックティーなら3〜5分程度蒸らすと、渋みと香りのバランスが良くなります
蒸らし時間が短いと味が薄くなり、長すぎると渋みが強くなるので、好みに合わせて調整しましょう。
タイマーを使うと毎回同じ味わいが楽しめます。
ティーポットの使い方
イギリスでは、ティーポットを使って紅茶を淹れるのが一般的です。
まず、ティーポットは事前にお湯で温めておきましょう。
これにより急激な温度変化が抑えられ、紅茶が美味しく仕上がります。
温めたティーポットに茶葉を入れ、お湯をゆっくり注ぎます。
抽出後は、ストレーナーでカップに注ぎ分けてください。
ミルクティーを楽しみたい場合は、カップに先にミルクを入れておき、その上から紅茶を注ぎます。
この順番がイギリス流のこだわりポイントになっています。
イギリス式紅茶の飲み方を家庭で楽しむアイデア

イギリス式の紅茶の飲み方は、家庭でも工夫次第で手軽に楽しむことができます。
気分に合わせて紅茶の種類や飲み方を変えたり、イギリスらしいティータイムの雰囲気を取り入れることで、毎日のティータイムがより豊かになります。
家族や友人と一緒に、おしゃれなイギリス式ティータイムを楽しむのもおすすめです。
簡単アレンジレシピ
イギリスでは、紅茶にミルクや砂糖を加えるのが定番ですが、アレンジ次第でさまざまな味わいを楽しめます。
例えば、朝はミルクティー、午後はレモンやハチミツを入れたさっぱりした紅茶など、シーンに合わせてアレンジを変えるのも楽しい方法です。
- ミルクティー:紅茶を濃いめに淹れて、温めたミルクを加えます
- レモンティー:お好みの紅茶にスライスレモンを添えて、爽やかな香りを楽しみます
- ロイヤルミルクティー:鍋で紅茶の茶葉とミルクを一緒に煮だすことで、とろりとしたコクのある味わいに仕上がります
- シナモンティー:ティーカップにシナモンスティックを加えることで、香り豊かに楽しめます
身近な材料を使い、お好みの味にアレンジしてイギリス気分を味わいましょう。
ホームパーティーでの演出方法
自宅でイギリス風ティーパーティーを開く場合は、テーブルセッティングやティーウェアにもこだわると雰囲気がぐっと高まります。
ティーカップやティーポットを用意したら、サンドイッチやスコーン、ショートブレッドなどの軽食を並べてみましょう。
お菓子や紅茶の種類を数種類用意しておくと、ゲストにも喜ばれます。
アイテム | 演出のポイント |
---|---|
ティーカップ&ソーサー | 揃いの食器で統一感をもたせる |
ティーポット | 紅茶をポットでサーブすると本格的 |
スコーン | クロテッドクリームやジャムと一緒に |
三段スタンド | 見た目に華やかさがアップ |
お花や小物も飾ると、より英国らしい雰囲気になります。
日本で手に入る英国ブランド紅茶
イギリス本場の紅茶は日本でも簡単に手に入ります。
スーパーや専門店、ネット通販などで購入できる定番の英国ブランドをいくつかご紹介します。
- トワイニング(Twinings):1706年創業の老舗で、アールグレイやイングリッシュブレックファストが有名です
- リプトン(Lipton):世界中で親しまれており、手軽に楽しめるティーバッグも豊富です
- フォートナム&メイソン(Fortnum & Mason):王室御用達の高級紅茶ブランドです
- ウィッタード(Whittard of Chelsea):多彩なフレーバーの紅茶や美しい缶が人気です
- ハロッズ(Harrods):百貨店の紅茶ながら、ギフトにもぴったりの上品な味わいです
お気に入りのブランドを見つけて、自宅で本格的なイギリス紅茶の味を楽しんでみてください。
イギリス紅茶の飲み方から得られる豊かな時間

イギリスの紅茶文化は、長い歴史とともに受け継がれてきた大切な習慣です。
紅茶を丁寧にいれる時間や、ティーカップを手にゆっくりとくつろぐひとときには、日々の忙しさを忘れさせてくれる、特別な安らぎがあります。
お気に入りのティーポットやティーカップを用意し、お菓子と一緒にゆったりと紅茶を味わうことで、心がほっとするような余裕が生まれます。
イギリス紅茶の飲み方を生活に取り入れることで、贅沢なリラックスタイムを自分へのご褒美にすることができます。
家族や友人とテーブルを囲み、会話を交わしながらいただくティータイムは、コミュニケーションの場としても温かな時間を演出してくれます。
こうした豊かなひとときを重ねることで、毎日の暮らしがより楽しく、彩りのあるものになるでしょう。
イギリス式紅茶の飲み方を通じて、ぜひ自分なりのリラックススタイルを見つけてみてください。